ショコラティエ パレ ド オール
大人のチョコレート秘密基地
東京駅の目の前、新丸の内ビルディング1F。そこに東京を、日本を、代表するショコラティエが存在する。
名前は、「ショコラティエ パレ ド オール」。2018年で創業14年目を迎えた、国産チョコレート・ブランドだ。
このショップは、まさに「大人のチョコレート秘密基地」。
1Fの奥まったスペースに、アルコールとチョコレートのマリアージュを楽しめる瀟洒な空間が広がっている。その様子は、2007年の『東京ショコラブック』に詳しい。[1]
ダークブラウンを基調にした店内は落ち着いた大人の雰囲気。(中略)シャンパンやコニャック、そしてシングルモルトとともにショコラを愉しむ提案をしてくれる。
もちろん味も超一流だ。オーナーの三枝俊介氏のチョコレートに対するこだわりは半端なく、山梨県の清里に、カカオ豆からチョコレートまでの全工程を手掛けるビーン・トゥ・バー工房を作ってしまうほど。
丸の内店で食べられるチョコレートにもそのこだわりは反映されており、カカオの産地別に食べられるタブレットは、2015年の書籍『東京最高のパティスリー』にて賞賛されている。[2]
さらなるおいしさに挑戦し続けるベテランショコラティエ (中略) 確かな知識と経験に基いたキューバ、ハイチなどの産地別タブレットは、スパイシーだったり甘酸っぱかったり、豆の個性に満ちている
まだ「ビーン・トゥ・バー」なんて言葉が耳慣れないころから、素材へのこだわりを追究していた点からも、研究熱心さが伝わってくる。
そんな研究の結晶とも言える逸品が、世界初の試みである「マール・ショコラ」だ。砂糖を一切使わず、ハチミツだけで作られたチョコレートは前例がないという。
高貴としか言いようがない味だ。
ハチミツを前面に押し立てるわけでなく(言われなければ気づかない程度だ)、ただひたすら上品な甘みと口当たりが、口のなかでとろけていく。
他にもここでしか味わえない「チョコ体験」が山ほどある。
東京の高級ショコラティエというと、海外の一流ブランドを想起しがちだが、ショコラティエ パレ ド オールはそれら強豪にまったく劣らない。
日本人として誇りたいチョコレートなのだ。
MAP
- PLACE
- ショコラティエ パレ ド オール
- TEL
- 03-5293-8877
- ACCESS
- 東京都千代田区丸の内1-5-1 新丸の内ビルディング 1F
- URL
- http://www.palet-dor.com/info_pale.html