京橋千疋屋 京橋本店
スパイシー・フルーツ朝カレーで、革命的目覚めを。
創業1881年。京橋千疋屋は、日本を代表する高級フルーツ専門店である。
その本店に、日本でも有数のインパクトを持つ、朝ごはんがある。
平日の朝10:00〜11:00しか食べられないそれは、朝カレー。
パパイヤ、アボカド、ミニトマトが乗った、千疋屋ならではのフルーツカレーだ。
とにかく声を大にして言いたいのは、決してフルーツ屋が奇をてらって作った、適当なカレーではないということだ。許されるなら毎朝でも食べたい。そう思わせるくらい、おいしくて、目が覚める味わいなのだ。
詳しい感想とともに、おすすめの食べ方をお教えしたい。
まずルーとごはんだけを食べる
予想以上に本格的なスパイスの味に驚くかもしれない。欧風だが辛口で、本格的なスパイスな風味も、はっきりと感じられる。ベースにおいしい甘みもあって、どうやらこれはマンゴーペーストによるものらしい (日本を代表するライフスタイル誌『&Premium』に記述があった)。 フルーツ専門店ならではの隠し味だ。[1]
熟れたマンゴーをペーストにし、数種類のスバイスとじっくり煮込んだルウは意外にもピリッと刺激的な辛口。
引用元Mariko Uramoto, &Premium, 『心地よい、朝のすごし方。』, 68頁, 2017年, マガジンハウス
次にアボカドか、ミニトマトと一緒に食べる。
あなたは、アボカドの旨味に驚くに違いない。アボカドって、なんとなくまろやかさや、脂肪のコクをもたらすものであって、強烈な旨味を期待するものじゃないからだ。
京橋千疋屋のアボカドはちがう。ほくほくのポテトを思わせるような、濃い味わいがある。スパイシーなカレーと、このアボカド の組み合わせは、癖になりそうだ。
また、ミニトマトは唯一刺激的な存在だ。全体的に甘みやコクを感じるなかで、ミニトマトの酸味や、野菜の鮮烈さが、舌を飽きさせない。
一通り食べたらパパイヤとも一緒にたべてほしい。パパイヤは言うなれば箸休め。スパイスや具の刺激を緩和する、フルーツとしてのおいしさが嬉しい。
最後に、アボカド・トマト・パパイヤ、そしてカレーライスを一度に頬張ってほしい。
コク、酸味、甘み、辛味、旨味。すべてが混然となった瞬間、感動が生まれる。頭の芯から覚醒し、完全なる目覚めを迎えるに違いない。こんな朝食、ほかに知らない。大げさに聞こえるかもしれないけれど、本当においしいのだ。
あっという間に食べ終わったら、デザートも忘れないでほしい。ここは日本を代表するフルーツ専門店。いちご一粒でも、ふだんの味とは全然ちがうのだ。
カレーと同じかそれ以上の感動が、デザートにも待っている。
MAP
- PLACE
- 京橋千疋屋 京橋本店
- TEL
- 03-3281-0300
- ACCESS
- 東京都中央区京橋1-1-9
- URL
- http://www.senbikiya.co.jp